カテゴリ:ごあいさつ( 2 )

房州舫が志すもの

舫(もやい)って、なに。
「てんでんこ」って、なに。

とこんな質問から始まることが多かった。

舫結び(もやいむすび)、という美しい結びの言葉がある。
漁師達が舟を港に着け、杭と結びつける時に使う結び方だ。

もやい結びは、結ばれるととても強く、そして、ほどきやすい。

わたしは、人と人とのつながりも、そんな関係が望ましい、と考えている。



それは、てんでんばらばら、といった現代の個人主義とは、違う、と思う。
それは、個々をがんじがらめにしていた古いムラ社会とも、違う、と思う。


それはやはり、舫(もやい)と呼ぶにふさわしい関係。



独立した個々人が、自由に快活に日々を過ごし、
そして
互いの関係は、必要に応じて、強く結ばれ、
そして、また、
自由な個々に帰っていけるような、


そんな、おおらかで自由な、そして力強い、関係をもてたら、
どんなにか嬉しいことだろう。
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by boshu-moyai | 2011-06-12 07:01 | ごあいさつ

房州舫ごあいさつ

房州舫2011は、この震災を機に、
もう一度命の大切さや人々のつながりの大切さを考えてみよう、
という気持ちから発せられました。
房州にお住まいの方々、房州に関わりのある方々、
その個々人のつながり、そのものが房州の舫です。

舫(もやい)とは、
船と船を繋ぐもの、ともにはたらくもの、というような意味があります。
ここで出会った人々が、
それぞれ、様々な場所で新たな舫を創り上げること、
そんな願いを込めて名付けました。

海に囲まれ、海から多くの恩恵を受けて育った房州の人々が、
既にこの「もやい」という言葉さえも忘れています。
言葉の風化とは、まちの風景の風化、そして心の風景の風化でもあります。
「もやう」というこの美しい日本の言葉と、その意味を、
これからの行動を通して、皆さんとともに考えてゆきたいと思います。
そのような行動をおこすことが、
今回失われた、ひとりひとりの命を忘れないことだと、そう思っています。

その第1歩として、
南房総市長をご招待しまして、
「南房総市の津波対策」に関してのお話をお願い致しました。
副題は<津波てんでんこーその前に、みんなで考えよう津波対策>です。

津波てんでんこ、とは、
津波の時はてんでんに、各自ばらばらで逃げろ、
自分の命は自分で守り、一族が亡びないように、
そしてたとえひとりだけが助かっても、決してそれを非難しないように、
といった、何度も津波の被害にあった東北の人々の教えです。

最終的にそのような厳しい判断をするために、
今わたしたちがすべきことは何か、
そのことをみんなで考えよう、ということで、
皆さんに集まって頂きました。
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by boshu-moyai | 2011-06-11 06:41 | ごあいさつ